
新規の顧客を獲得するため、あるいは販路を拡大するため、WEBサイトを作ろうと思っている企業も多いのではないでしょうか。昨今はあらゆる世代にパソコンやスマートフォンが普及しているため、WEBサイトがある事は大きな意味を持つと考えられます。
そして、WEBサイトを持つために必要なのがサーバーです。では、サーバーとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。情報を得て、素敵なWEBサイトの作成を目指しましょう。
そもそもWEBサイトを持つために必要な「サーバー」とは?
WEBサイトを作成する場合、第一に「WEBサイトを世界に向けて、インターネットを通じて発信する場所」が必要となります。このような場所のことを「WEBサーバー」と言います。個人や企業が独自にWEBサーバーを作って動かすことも可能ですが、技術や費用がかかってしまうためレンタルするのが一般的です。
レンタルと言っても、物理的な機器などを借りるのではなく、インターネットを通じてサーバーの一部を利用できるように、手続きを行って契約することになります。このような使い方が基本のため、WEBサイトを構築する場面においては、「WEBサーバー」のことを「レンタルサーバー」と同じ意味で呼ぶことが多いです。
また、更に別の名称として「ホスティングサーバー」と呼ぶこともあり、基本的にこれらは同じものとして扱われています。
レンタルサーバーは有料?無料?
レンタルサーバーを借りる時、契約料や月額利用料がかかる有料のサービスと、常に無料で利用できるサービスの二種類があります。これらには大きなメリット・デメリットがあるので事前によく確認しておきましょう。まず、一般的に有料のレンタルサーバーの方が性能面で優れており、費用をかければかけるほど、向上していると言えるでしょう。
例えば「サイトを表示する速度が速い」、「サーバー全体の不具合やトラブルによって、ユーザーがアクセスできなくなる可能性が高い」、「保存できるデータの量が多い」、「オプションで使えるサービスが多い」、「セキュリティ対策などがしっかりしている」といった様々な面があげられます。
これは大きなメリットであると言えるでしょう。反対に、無料サーバーはとにかく費用がかからずに利用できるという点が大きなメリットです。契約料、手数料、月額維持費などが全て不要のため、気軽にサイト作って公開しやすいでしょう。
ただし、性能面では劣るだけではなく広告が掲載されるようなサービスも多く、企業サイトとしては見た目やイメージにネガティブな影響を与える可能性が否定できません。このため、「サイトを作りたいから、試しにやってみよう」といったテストサイトとして利用する方が安心です。
「稼働し始めた後になって、やっぱり性能に問題があった」となった場合、サーバー間のサイトの引っ越し作業が発生します。手間やリスクを回避するため、できれば有料サーバーのレンタルを検討することをおすすめします。
有料レンタルサーバーの選び方は?
有料のレンタルサーバーを選ぼうとなった場合は、まず費用の面から検討していくとよいでしょう。初期費用と月額利用料は、レンタルサービス会社によって異なるだけでなく、サービス会社によっては、価格やサービスに応じた複数のプランを用意していることもあります。
細かいオプションや制限は確認するのが大変に感じるかもしれませんが、例えば「Wordpress」などを使いたいのであればPHPやMySQLが利用できること、画像や動画などを大量に使いたいのであれば容量について、などポイントを押さえて確認しましょう。
レンタルサーバーを契約する時の意外な注意ポイントとは?

サーバーによっては契約区分が個人・法人で分かれていることもあります。特に企業サイトの場合は法人の扱いで契約をした方がおすすめです。企業の場合、「契約名義人になっていた人が、退職や部署の異動で変わってしまったので、新しい人を名義人にしたい」というようなことはよく発生することです。
ところがこの時、個人として契約してしまっていると、「サーバーの契約は個人に紐づいており、新しい名義に変更することはできない」という判断をされることがあります。こうなると別途、新しい契約を結んだ上でサーバーの譲渡手続きを行う、といった手間が発生してしまうのです。
一方、企業や団体として契約している場合は、契約名義は企業・団体名となるので、担当者が変わった時の対応が容易になり安心です。
レンタルサーバー以外に必要なものとは?
企業がWEBサイトを持つ上でもう一つ検討が必要なものとして、「ドメイン」があります。ドメインとはインターネットにおける住所のようなものであり、WEBサイトがどこにあるかを示す重要なものです。この「ドメイン」は世界中でたった一つのものであり、決して重複することはありません。
レンタルサーバーを契約する時に一つ払い出されますが、任意の文字列を一部指定できる以上のことはできません。その一方で、WEBサイトのドメインは、様々な人の目に止まるものです。このため、自分の企業の名前に関連した文字列を使いたいと考えることが多いでしょう。
例えば、「リンゴのお菓子の通販サイトを作る」というのであれば「ringo-hanbai.com」、「株式会社みかんという名前の企業のサイトを作る」というのであれば「mikan.co.jp」といったドメインが使えれば、お客さんにも覚えて貰いやすくなりますし、信頼性も高まるでしょう。
また、レンタルサーバーが無料提供するドメインは、レンタルサービス終了と共に消えてしまうことになりますが、独自ドメインは世界で一意のものを個別に契約することになるので、そういった影響を受けません。このような文字列を指定するためには「独自ドメイン」と呼ばれるものを取得する必要があります。
「独自ドメイン」はレンタルサーバーが登録サービスを提供していることが多いので、セットで契約してしまうことも可能です。ただし、注意点としては「世界中で一意の(誰とも重複しない)文字列でなければならない」ため、誰かが取得しているドメイン名は取得できないことと、独自ドメインは原則として取得費用と年額の利用料がかかるということです。
仮に無料のレンタルサーバーを使っていても、独自ドメインの維持費用が発生することが多い、ということを見落とさないようにしましょう。
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企業のWEBサイトは信頼性を重視しよう!
企業のWEBサイトは、その企業の顔の一つとしてとらえられる可能性もあるので、信頼性や安定性を確保できることを重視しましょう。「アクセスしてみたら繋がらなかった」といったトラブルがあると、「この企業は微妙だな」といったネガティブな評価になってしまうことがあります。
このため有料のプランを検討対象にいれることがおすすめです。レンタルサーバーは月額利用料などを抑えた格安プランも多数あるので、できる限りよく確認しましょう。